関西一円に広がる西国三十三所を、ロードバイクで少しずつ巡るための実用ガイドです。参拝・撮影のマナー、移動のコツ、装備の目安をやさしく整理しました。拝観時間・御朱印・行事・交通は変わることがあるため、計画前に最新は公式をご確認ください。
この記事の使い方(最新は公式・マナー)
この章では、読み進め方と参拝時の配慮、最新情報の確認先を手短に整理します。
本記事は、西国三十三所をロードバイクで少しずつ巡るための実用メモです。
拝観時間・御朱印・行事・交通・駐車/駐輪の運用は変わることがあります。計画前に各札所の公式サイトや観光協会の最新案内をご確認ください(本文では断定を避け、必ず「最新は公式」で統一します)。
基本マナー(必読)
- 参拝が最優先:境内・参道は歩行者優先。乗車は避け、押し歩きを基本に。
- 撮影の可否を確認:本堂・仏像・御朱印所などは撮影禁止や制限がある場合。掲示・係の指示に従う。
- 駐輪:指定・迷惑にならない場所に。**ダブルロック(できれば地球ロック)**を推奨。
- 音と機材:大声・スピーカー使用・長時間の三脚設置は控える。人が写る場合は配慮の声かけを。
- 服装と所作:境内では露出の高い服装やヘルメットを被ったままの拝観は避け、静粛・短時間で。
- 道路走行:ブラインドカーブは減速・外寄り。夕方は早めの点灯(前後ライト)。
- ゴミは持ち帰り:補給の包装やボトルの洗い流しは所定の場所のみで。
読み方の目安
- **「西国三十三所とは」**で広がりと回り方の考え方を確認
- **「ロードで巡るコツ」**で参道・下り・点灯などの基本
- **「モデルルート」**で無理のない一例(公共交通・輪行併用)
- **「アクセス&地図」**で当日の起点・経路を把握
- **「装備と補給」→「FAQ」**で不安を解消
注:御朱印の受付状況・書式、拝観可能エリア、行事による導線変更は札所ごとに異なり、時期で変動します。必ず最新は公式をご確認ください。
西国三十三所とは(概要・広がり・計画の立て方)
この章では、札所の広がりと“無理のない回り方”の考え方を要点で整理します。四国三十三か所は、京都府の南部から兵庫県の北部までの範囲にあり、合計33の寺院があります。ロードバイクでこの地域を巡る旅は、約500㎞の距離を移動することになります。
四国三十観音霊場会により定められた、本尊が観音菩薩である33の霊場には、長い歴史と深い信仰が言きずいており、古来より多くの人々が訪れてきました。
概要
西国三十三所は、関西を中心に点在する33の札所(観音霊場)を巡拝する伝統的な巡礼です。札所は都市部から山間部まで幅広い環境にあり、坂・石段・境内の導線も寺院ごとに異なります。拝観や御朱印の取り扱い、行事日程は時期により変わるため、計画前に**各札所の公式案内(最新)**を必ずご確認ください。
広がり(エリア感覚)
札所は近畿一円(京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀・和歌山)を中心に、広域に分布します。都心近くでアクセスしやすい寺院もあれば、山間の勾配や長い石段を伴う寺院もあります。ロードバイクで巡る場合は、
- 都市圏クラスター(例:京都市内・大阪北摂 など)
- 郊外〜山間クラスター(例:比叡〜湖西/紀伊半島寄り など)
のように同傾向の札所を1日にまとめると、移動効率と安全性が高まります。
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なぜロードバイクでめぐるのか?
この章では、ロードで巡礼するメリットと前提の配慮を手短に整理します。
ロードで巡る良さ
- 広域に強い機動力
西国は広く散らばっています。鉄道やバスで大枠を移動し、最後の数kmを自転車でつなぐと無理が出にくく、寄り道もしやすいです。 - 季節と土地感を“体で”味わえる
風・匂い・路面の感触。車内では気づきにくい変化が、ペダルのリズムにのって自然に入ってきます。 - 小さく積み上げられる旅
今日は1寺だけ、次は2寺——自分のペースで少しずつ。無理をしないから、続けやすい。 - 荷物は軽く、心はゆったり
必要装備は最小限でOK(安全装備は最優先)。立ち止まって深呼吸できるのも自転車ならでは。 - 地域にやさしい移動の選択肢
騒音や占有を避ければ、静かにお邪魔できるのが自転車の強みです。
前提の配慮(ここが大事)
- 参拝が最優先:境内・参道は歩行者最優先/押し歩きが基本。
- 駐輪:指定・迷惑にならない場所に止め、ダブルロック(できれば地球ロック)。
- 撮影:可否の掲示と係員の案内に従い、動線外・短時間で。
- 情報は最新に:拝観時間・御朱印・行事・交通は最新は公式で当日確認。
自分の歩幅で積み上げる巡礼。疲れたら迷わず休み、必要なら輪行に切り替える——その柔らかさこそ、ロードで巡るいちばんの魅力です。
アクセス&地図(広域の起点・輪行の目安)
すべて新しいタブで開きます。運行や経路は変動するため、出発前に最新は公式と当日の案内をご確認ください。境内・参道は歩行者最優先/押し歩きが基本です。
広域の起点(輪行の目安)
代表的な札所(例)
※ 駅・札所の位置は目安です。拝観や御朱印、駐輪・撮影の可否は寺院ごとに異なり、時期で変動します。来訪前に各札所の公式と当日の案内をご確認ください。
旅の準備(自転車の準備)
この章では、西国三十三所を安全に“少しずつ”巡るための自転車準備を要点だけ整理します。道路規制や運用は地域・時期で変わることがあります。計画前に最新は公式(自治体・警察・観光案内)をご確認ください。
自転車の基本点検(ABC+ブレーキ)
- A=Air(空気圧):当日の路面と体重に合わせて適正圧に。出発前に前後ともチェック。
- B=Brakes(ブレーキ):引き代・鳴き・片効きを確認。下りが多い日ほど入念に。パッド摩耗は早めに交換。
- C=Chain(駆動系):注油・拭き取り後に変速全域を確認。異音はその場で解消。
- ホイール&タイヤ:サイドカット・異物・ヒビの有無。バルブコア緩みにも注意。
- ボルト類:ステム・サドル・ボトルケージなど、規定トルクで増し締め。
装備(安全・被視認性)
- ライト:前後とも常備+予備。夕方前から早めの点灯を習慣に。
- ベル/反射材:法令・地域ルールに合わせて装備。ヘルメットやバッグにも反射を追加。
- ヘルメット:フィット(額2本指・左右ガタなし)。ストラップの緩みを解消。
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工具・補修(最小セット)
- チューブ×2/タイヤレバー/携帯ポンプ
- マルチツール(トルク含むと安心)/チェーンリンク
- ビニール手袋/小さなウエス
山間の札所は店舗が遠いことがあります。最低限は自力で戻れる想定に。
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ウェアと天候対策
- レイヤリング:朝夕冷え&石段歩きに合わせて脱ぎ着しやすい格好。
- 雨・風:薄手レイン/ウインドブレーカー。橋上や峠は横風を想定。
- 日差し:UV対策・アイウェア(偏光 or クリアを使い分け)。
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補給・水分
- ボトル2本(水+電解質)。
- 携帯食:小分けのジェル/バー/塩分タブ。
- 休憩ポイント:午前・昼・午後の3回は確保する想定で。ゴミは必ず持ち帰り。
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ナビと電源
- スマホ+モバイルバッテリー(ケーブル忘れ注意)。
- オフライン地図/紙地図のバックアップ。
- 緊急連絡先をメモ(紙&スマホ)に。
駐輪とセキュリティ
- 駐輪:札所・周辺の指定場所へ。混雑時は係の指示に従う。
- 施錠:ダブルロック(地球ロック推奨)。長時間放置は避ける。
- 保険:自転車賠償責任保険など、加入状況を事前確認。
参拝まわり(所作と持ち物)
- 御朱印帳/小銭/ハンカチ(手水・汗ふき用)。
- 境内は歩行者最優先:乗車は避け、押し歩きを基本に。
- 撮影:可否の掲示を確認。人物の写り込みに配慮し、短時間で。
ルートの計画
- 地図やGPS:スマートフォンアプリやGPSサイコンを活用し、事前にルートを計画しましょう。
- 宿泊場所:宿泊場所を事前に予約しておくと安心です。
- 食事:各霊場周辺には、食事ができる場所がいくつかあります。事前に調べておくと便利です。
出発前チェック(10項目テンプレ)
- 空気圧(前後)
- ブレーキ(効き・パッド残量)
- 変速・チェーンの潤滑
- ライト(前後)&予備電源
- 予備チューブ×2・ポンプ・工具
- ボトル2本・携帯食
- レイン/ウインドブレーカー
- 施錠セット(ダブルロック)
- スマホ・バッテリー・オフライン地図
- 御朱印帳・小銭・身分証(+輪行袋※無理しない帰路用)
ポイント:参道・境内は押し歩き、石段は無理をしない。計画や拝観・御朱印の運用は最新は公式で当日再確認を。
FAQ(2問)
1日の回り方の“考え方”は?
タイムブロックで組むと無理が出にくいです。
午前ブロック=メイン札所(参拝・御朱印・撮影・休憩までをここで完結)
午後ブロック=予備枠(天候・御朱印待ち・道迷いが出たらここに吸収/状況が良ければもう1寺)
帰路ブロック=早めの離脱(日没前に輪行・公共交通へ切替)
行事や混雑日は午前の1寺に集中し、午後は無理せず移動・休憩に充てる設計が安全です。
無理のない行程のチェックポイントは?
(1)開門時間に合わせ早出 (2)参道は押し歩き前提 (3)御朱印待ちを見込んで余白を確保 (4)15時を越えたら新規訪問は控え帰路へ (5)輪行・公共交通の“退路”を常に確保。
この5つを守ると予定倒れを防げます。
まとめ
まだ私は2〜3寺だけをゆっくり巡っている途中です。急がず、季節や体調、その日の気分に合わせて少しずつ──そんなペースでも、参道の空気や読経の響き、道中の景色に心が整う時間がありました。
ロードで回るときは、歩行者最優先・参道は押し歩き・早めの点灯を合言葉に。御朱印や拝観、導線は札所ごとに変わるので、出発前に最新は公式を確認して、無理のない計画でどうぞ。
これからも訪ねた札所を順次追加・更新していきます。もし「このルートが走りやすかった」「ここで補給が助かった」などの気づきがあれば、そっと教えていただけると嬉しいです。同じ旅をするだれかの背中を、少しでもやさしく押せますように。
ソロ活忍者
2府5県にまたがる33箇所の寺院を西国三十三所といいます
西国三十三所の総距離は約1000㎞に及び、和歌山、大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、岐阜と2府5県にまたがります。また、中世日本の首都であり文化の中心であった京都に、三十三所のうち三分の一の札所寺院が集中していることから、憧れの巡礼路として、その人気は全国に広がりました。西国三十三所とあわせて日本百観音霊場に数えられる坂東三十三所、秩父三十四所は、その代表的な巡礼路です。西国三十三所の「西国」は、当時憧れであった最古の巡礼路が坂東から見て西にあったことからきています。
- 第一番 那智山 青岸渡寺 和歌山県東牟婁郡
- 第二番 紀三井山 護国院(紀三井寺) 和歌山市
- 第三番 風猛山 粉河寺 和歌山県紀の川市
- 第四番 槇尾山 施福寺 大阪府和泉市
- 第五番 紫雲山 葛井寺 大阪府藤井寺市
- 第六番 壺阪山 南法華寺(壺阪寺) 奈良県高市郡
- 第七番 東光山 龍蓋寺(岡寺) 奈良県高市郡
- 第八番 豊山 長谷寺 奈良県桜井市
- 番外 豊山 法起院 奈良県桜井市
- 第九番 興福寺 南円堂 奈良市
- 第十番 明星山 三室戸寺 京都府宇治市
- 第十一番 深雪山 上醍醐寺 京都市伏見区
- 第十二番 岩間山 正法寺(岩間寺) 滋賀県大津市
- 第十三番 石光山 石山寺 滋賀県大津市
- 第十四番 長等山 園城寺(三井寺) 滋賀県大津市
- 番外 華頂山 元慶寺 京都市山科区
- 第十五番 新那智山 観音寺(今熊野観音寺) 京都市東山区
- 第十六番 音羽山 清水寺 京都市東山区
- 第十七番 補陀洛山 六波羅蜜寺 京都市東山区
- 第十八番 紫雲山 頂法寺(六角堂) 京都市中京区
- 第十九番 霊ゆう山 行願寺(革堂) 京都市中京区
- 第二十番 西山 善峯寺 京都市西京区
- 第二十一番 菩提山 穴太寺 京都府亀岡市
- 第二十二番 補陀洛山 総持寺 大阪府茨木市
- 第二十三番 應頂山 勝尾寺 大阪府箕面市
- 第二十四番 紫雲山 中山寺 兵庫県宝塚市
- 番外 東光山 花山院(菩提寺) 兵庫県三田市
- 第二十五番 御獄山 清水寺 兵庫県加東郡
- 第二十六番 法華山 一乗寺 兵庫県加西市
- 第二十七番 書寫山 圓教寺 兵庫県姫路市
- 第二十八番 成相山 成相寺 京都府宮津市
- 第二十九番 青葉山 松尾寺 京都府舞鶴市
- 第三十番 巌金山 宝厳寺 滋賀県東浅井郡
- 第三十一番 姨綺耶山 長命寺 滋賀県近江八幡市
- 第三十二番 繖山 観音正寺 滋賀県蒲生郡
- 第三十三番 谷汲山 華厳寺 岐阜県揖斐郡