書籍

運動脳。アンデシュ・ハンセン

【参考書籍:運動脳 アンデシュ・ハンセン サンマーク出版】

現代人はほとんど原始人

私たち人類は1万2000万年からさほど変わっていない、もちろん、話す言葉や経験してきたことは全く違う。

いっぽう、生活習慣は、ここ100年で見ても激変している。

原始時代の人々は、現代人よりもはるかによく動くという点である。

「脳トレ」で頭は良くはならない。

「コンピューターゲームが本当に脳の認知機能力を高めるのか」?

その答えは、否定的なものだった

コンピューターゲームやアプリが提供する認知トレーニングは、確かにゲームそのものは上達しても、特に知能が高くなったり、集中力や創造性が改善されたり、あるいは記憶力向上したりといった効果はないことがわかったのである

要するに、身体を活発に動かした人の脳は機能が向上し、加齢による悪影響が抑制され、むしろ脳が若返る。

定期的なウォーキングが、実生活にもプラスの効果を及ぼす脳の変化をもたらす。

「集中力」を取り戻せ

なぜ運動すると心地良い気分になるのか。

それは、私たちの先祖が、狩猟や住み処を探す時に走っていたためだと考えられている。

生き延びる行動であり、そのために脳が報酬を与えていてくれるのである。

それにしても、なぜ体を動かすと集中力が高まるのだろうか?

その答えは、私たちの祖先がサバンナで生活していたことに関係している。

彼らが走ったのは食料を手に入れるため、そして危険を避けるためだ。

背後にライオンが忍び寄ってきたとき、仕留めようと構えているときに、ミスは許されない。

そういった環境で生存するために、精神を集中することが武器になる。

私たちの脳は、先祖がサバンナで暮らしていた時代からさほど進化していないため

現代でも、身体に負荷を与えると、脳がそれが生死を分けるほど需要な行動だと解釈するのである

そして、結果的に集中力が高められるのだ

運動がおそらく最も優れた解毒剤

運動を終えるとコルチゾールの血中濃度が下がり、次回からはあまり上がらなくなる。

また、ストレス反応のブレーキペダルである海馬や前頭葉が強化され、不安の引き金である扁桃体の活動が抑えられる。

敵になるストレス、味方になるストレス

ストレスを単に好ましくないものとしてかたずけるのは簡単だが、ことはそれほど単純ではない。

それどころかストレスは、私たちの身体にとって欠くことのできないものなのだ。

危険に遭遇したときに扁桃体が警告を発し、ストレス反応のエンジンとして働くことを裏ずけている。

扁桃体の作用は協力で、一瞬にして心臓や身体に行動の準備をさせ、その行動の結果について考える余地などない。

脳に備わったブレーキペダル、たとえば海馬と前頭葉は、物事を熟考して先を見通すように促すが、扁桃体が重要な脅威とみなした状況ではまったく勝ち目はない。

要するに扁桃体の作用が強すぎて、ブレーキ役が手も足も出ない状態になるのである。

運動脳マニュアル

どんな運動をどのくらい?

様々な研究成果を通して、運動がいかに影響をおよぼすかが本書では語られています

結局のところ、脳に最も効果的な運動量とは、また最大限の効果を得るには、どのような運動をすればいいのだろうか

それに対する、明確な答えは出ていません

だがしかし、実験データにもとずく、いくつかの条件や目安は教えてくれています

まず何より重要なのは、たとえわずか1歩でも脳のためになる

もちろん5分よりも30分のほうがいい

より効果を望むなら、最低30分のウォーキングをしよう

脳のための最高のコンディションを保つなら、ランニングを週に3回、45分以上行うことが望ましい

重要なポイントは、心拍数を増やすこと

自分は、仕事通勤でロードバイクで片道6キロ、往復12キロの週5日走っています。

自然と有酸素運動できているので大丈夫かなぁ~と

この書籍では、ストレスや集中力、運動で改善される多くの実験データで説明してくれています

やっぱり運動は体にいいんだと、改めて確信できました。

旅する投資家。

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