【伝説の編集長が教える会社四季報はここだけ見て得する株だけ買えばいい 山本隆行 東洋経済】 参考書籍
自分は今までに会社四季報は知ってはいたものの、1度も本のほうは買ったことがありませんでした。
読み終えて、やっぱり一読する価値はありそうです。
この本の見方では、Aブロック~Gブロック、欄外までの会社四季報の使い方・見方が説明されています。
そもそも、会社四季報とは?
東洋経済新報社が発刊する企業情報誌。毎年、12月の新春号(1集)、3月の春号(2集)、6月の夏号(3集)、9月の秋号(4集)の年4回発行。
会社四季報で、1冊だけ買うなら、どの号か?
本書では「どうしてもというならばズバリ、秋号」とのこと
理由は、株価に織り込まれていない上方修正予備軍を見つけやすいらしい。
秋号は7月~9月 上期:第2四半期 秋号は9月発売。
第1四半期、決算の実績を踏まえて前号(夏号4月~6月:第1四半期)の期初予想を見直す号でもある。
夏号が第1コーナーとするならば秋号は第2コーナー、夏号から3か月の間に、小売りや外食各社が月次の売上高を速報したり、工作機械各社が月次受注を発表したりします、こうした各種データーが積み上がり、投資判断もしやすくなります。
「上方修正は続く」の法則、第1四半期で早くも上方修正を発表した会社は第2四半期でも上方修正してくることが多い。
営業利益率に刮目せよ、直近四半期累計の進歩率が過去3期平均と比べて5%ポイント以上超過していれば早晩、上方修正してくる可能性が高い、それらの銘柄に注目していれば、他の投資家に先回りできるはず。
- 海外投資家が嫌いな銘柄
- 証券コードの秘密
- 上方修正なのに売られるワケ
- 負ののれんで厚化粧
- 「ぶり検索」の威力
- セブンの意外すぎる儲け頭
- 配当権利取りの注意点
- 重要度増す海外投資家の動向 などなど紹介しきれない項目もいっぱい
ほかにも、ROE(株主の投下した資金[資本金・資本剰余金」と過去の利益の蓄積[利益剰余金]の合計である「自己資本」を使って、どれだけ効率的に利益を上げているかのモノサシ、やROA(純利益を総資産で割ったもの)などの重要性も説明されています。
この本1冊だけでも、株式投資に関する知識・リテラシーも身につけることができます。
会社四季報の使い方・見方だけではなく幅広く金融リテラシーも身につく書籍だと思います。
最近、買ってお勧めの本でした。
旅する投資家。