ロードバイク

ピナレロがくれた自由。選んでよかった点・迷った点・小さな失敗談まで全部書きます

ピナレロがくれた自由。選んでよかった点・迷った点・小さな失敗談まで全部書きます

ロードバイク選びって、思った以上に迷いますよね。


私も「本当にこの1台でいいのか?」と何度も悩みました。奈良を拠点に京都や大阪へ走りに行く私にとって、ロードバイクはただの乗り物ではなく“旅の相棒”のような存在。だからこそ、後悔のない選択がしたかったんです。

そんな中で最終的に選んだのが ピナレロ(FP3) でした。

この記事では、

  • なぜ私がピナレロを選んだのか
  • 迷ったポイント
  • 良かった点・気になった点
  • 小さな失敗談
  • 実際に使って感じた“リアルな変化”

これらを、実体験にもとづいた自然な流れでまとめました。

「これからロードバイクを選ぶ人の背中を少し押せたら」と思いながら書いています。


橿原神宮の広い参道を背景に、旅ライド途中で撮影したロードバイクの写真
京都・東福寺の通天橋を背景に停めたピナレロFP3の写真

私がピナレロを選んだ理由

見た瞬間に“これで旅したい”と思った

初めてピナレロを見たとき、私は少し驚きました。


「ロードバイクって、こんなに美しいんだ……」
イタリアブランド特有の曲線とカラーリングに心を掴まれ、気づけば「奈良から京都まで走るなら、これで行きたい」とワクワクしていました。

頭で考えるより前に“気持ちが動いた”——これが大きかったです。

旅やロングライドは精神的な部分も多いので、**「気持ちが乗るバイクを選ぶ」**のは、実は大切な要素だと感じました。


奈良のサイクリングロードで撮影したピナレロFP3の横アングル写真

当時は、ピナレロには上位にプリンス(約50万円以上)、pinarello fp3(約34万円)、pinarello fp1,pinarello fp2(約10万円~25万円) のラインナップで販売していました。

とはいえ、現実的に「予算」とも向き合った

憧れだけでは決められません。ロードバイクは安くありませんし、私が候補にしていたピナレロ FP3 も、当時の自分からすると「思い切りが必要な価格」でした。


正直なところ、ショップで値札を見たときはワクワクと同時に、
「本当に新品で買って大丈夫か…?」
「型落ちや別ブランドのもう少し安いモデルでもいいんじゃないか…」
という葛藤がかなりありました。

そこで、いったん気持ちを整理するために、頭の中でこんなふうに分けて考えました。

  • 本体は“ずっと使える”長期投資
  • パーツやホイールは、あとから徐々にアップグレードできる
  • 型落ちモデルや在庫処分セールも、現実的な選択肢としてキープしておく

とくに「型落ちモデルを候補に入れる」というのは、当時かなり真剣に考えた選択肢でした。

ロードバイクは毎年のようにモデルチェンジがあるので、新モデルが発表されたあと、旧モデルが価格を下げて販売されることがよくあります。実際、私もショップで「前年モデルの在庫車」を見せてもらいながら、
「この価格差だったら型落ちでも十分アリだよな……」
とかなり心が揺れました。

最終的には、サイズやカラーの兼ね合いもあって新品のFP3を選びましたが、今振り返っても、旧モデルを視野に入れて検討した時間はムダではなかったと感じています。

「性能よりも、旅での楽しさや“相棒感”を重視したい」
という自分の軸がはっきりしたことで、結果的に新品を選んだあとも、
「ちゃんと悩んだうえで決めたんだ」
と納得して乗り出すことができました。

ロングライドでも疲れにくい

ピナレロに乗って最初に感じたのは、**「思った以上に進む」**という感覚でした。
奈良→京都の木津川沿いを走ったとき、向かい風でもバイクが素直に進んでくれて、ロングライド疲れが軽減されているのを実感しました。

フレームの剛性・しなり、重心の安定感——難しい言葉で説明するより、私は「長い距離でも楽しいまま走れる」という点に価値を感じました。

旅視点ではこれは本当に大きいです。

写真映えするので“旅の思い出”がより楽しくなる

旅の途中で、ついスマホを取り出して写真を撮ることが多いのですが、ピナレロはとにかく写真映えします。
弁天町から舞洲まで走ったときも、海沿いの景色がきれいで、「あ、このアングルいいかも」「橋のたもとで一回止まって」と思った瞬間に、サドルから降りてスマホをサッと取り出して撮影していました。

海の青と、ピナレロのフレームカラーの組み合わせが想像以上にしっくりきて、同じ場所で角度を変えながら何枚も撮ってしまったのを覚えています。あとから写真フォルダを見返したときに、「やっぱりこのバイクで来てよかったな」と素直に思えました。

ロードバイク旅は“思い出の積み上げ”でもあるので、
見て嬉しい、撮って楽しい。
この小さな満足感は、地味ですが、私にとってはかなり大事なポイントです。

明日香村近くの道端に停めたピナレロFP3と緑の背景
舞洲の海岸線で休憩しながら撮ったピナレロのクローズアップ
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購入後に気づいた「意外と大事な出費」

本体だけでなく“装備”にも費用が必要

ロードバイクは「本体だけ買えば走れる」と思っていましたが、実際は違いました。

▼最低限、最初に必要だったもの

  • ヘルメット
  • 鍵(ワイヤーロック)
  • ペダル(完成車に付かないことが多い)
  • レーサーパンツ(お尻の痛み対策)

私は当初、完成車にペダルが付いていないことに驚きました。
とりあえず3,000円のフラットペダルを買いましたが、旅を続けるうちに「もう少し軽快に走りたい」と思うようになり、後からビンディングへアップグレードしました。

ロードバイクは、
“本体+装備+アップグレード”のトータルで予算を考える
と失敗しにくいと感じました。

ロードバイクを買う前は「本体さえ買えば走れる」と思っていましたが、実際にはそうではありませんでした。
走り出してみて分かったのは、安全・快適・継続のために必要な装備がいくつかあるということです。

ここでは、私が実際に買ったもの+あとから「これは必須だったな」と感じたものを詳しく紹介します。

● ヘルメット(安全面では最優先レベル)

最初に買って良かったと心から思ったのがヘルメットです。
ロードバイクはスピードが出る乗り物なので、「転んだときに守れるものがあるかどうか」は本当に大切です。

私は KASK PROTONE を使っていますが、軽くて風が抜ける感じが快適で、長い距離でも頭が疲れにくいと感じました。

👉 「ヘルメットの選び方・私の使用モデル」記事はこちら

「ロードバイク用ヘルメットの必要性とは?安全性を高める理由とメリット」

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● 鍵(ワイヤーロック)

コンビニ休憩や写真撮影のときに、ちょっとバイクから離れることがあります。
その度にロックが必要です。

私は軽くて巻き取りやすいワイヤーロックを使っています。
「カフェでゆっくりしたい」「海沿いや川沿いで写真を撮りたい」など、旅が好きな人ほどロックの重要性が上がります。


● ペダル(完成車に付かないことが多い)

ロードバイク購入前は驚いたのですが、完成車にはペダルが付いていないことが多いです。

ただ、私は購入前にそれを知っていたので、納車のときにフラットペダルを付けてもらいました。
ただし数ヶ月後、旅の距離が伸びていくなかで
「ビンディングの方が軽快に走れる」
と実感し、結局アップグレードしました。

「どんな走り方をするか」でペダルの選び方が大きく変わるので、初めての人はショップで相談するのがおすすめです。


● レーサーパンツ(お尻の痛み対策)

最初のロングライドで痛感したのがこれです。
木津川サイクリングロードを走ったとき、後半はお尻の痛みが気になってしまい、景色を楽しむ余裕が減ってしまいました。

その後 パッド入りのレーサーパンツ を導入してからは、
「同じ距離でもこんなに違うんだ」と驚くほど快適になりました。

旅=座っている時間が長い
なので、これは投資する価値ありです。


● 補足:最初は“全部を完璧に揃える必要はない”という話

色々書きましたが、最初から高価な装備を全部揃える必要はありません。
実際、私も “必要性を感じたものから順番に” 揃えていきました。

大事なのは次の考え方でした:

✔ ロードバイクは「本体+装備+後からのアップグレード」でトータル予算が決まる

この視点を持っておくだけで、
「予想外の出費でびっくりした…」という失敗が本当に減ります。

そして何より、装備が整っていくと旅の快適さが一気に上がります。

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良かった点・気になった点(実体験)

良かった点

① ロングライドが本当に楽になった

奈良→京都ライドで驚いたのが、長距離でも体力の残り方が違うこと。
向かい風でも「スッ」と前へ進む感じがあり、無理している感覚が減りました。

② 写真に残したくなる

舞洲の海沿いで停めて撮った写真は、今でもお気に入りです。
旅の思い出が“絵になる”のは、気持ち的にかなり大きかったです。

③ メンテしながら乗るのが楽しい

チェーンを掃除したり、タイヤを交換したり。
「この相棒を長く使いたい」という気持ちが自然と湧いてきました。


気になった点

① 最初の傷が怖い

買った直後は、コンビニの壁に立てかけるのも緊張しました。

② 予算はどうしても高め

ピナレロは安いブランドではありません。
ただ、毎週末乗り出すと「この価格にも意味があった」と実感できるようになりました。

③ パーツのアップグレード沼

“もっと軽いホイールにしたい…”
“タイヤはグラフェンが気になる…”
など、終わりがなくなる面は確かにあります。

小さな失敗談

ペダル問題は知っていたけれど…という小さな後悔

納車前に「ロードバイクはペダルが別売りのことが多い」という話は聞いていたので、私は事前にショップで安めのフラットペダルを用意してもらっていました。
納車の日も、そのペダルを付けてもらって「これで乗り出せるぞ」とワクワクしていたのを覚えています。

ただ、数ヶ月たってビンディングペダルに替えたときに、
「どうせビンディングにするなら、最初からもう少し長く使う前提で選んでおけばよかったな…」
と少しだけ後悔しました。

フラットペダルが無駄になったわけではないのですが、「最初の1セットを、もう少し落ち着いて選んでもよかったな」という、小さな学びでした。

初めてロードバイクを購入する方は、
「ペダルは別で買うことが多い」ことと、「どんな乗り方をしたいかでペダルの種類が変わる」ことを、事前にショップでよく相談しておくと安心だと思います。


最初のロングライドで補給ミス

FP3に乗って木津川CRを走ったとき、新しいバイクが嬉しすぎて、ついペースを上げ過ぎてしまいました。
走っているあいだは「まだいける、まだいける」と調子に乗ってしまい、水分補給もかなり少なめ。結果として、後半で一気に脚が重くなり、ペースがガクッと落ちてしまいました。

バイクがよく進んでくれるぶん、自分の体力以上に走れてしまう感覚があって、
「気持ちよくても、補給とペース配分はちゃんと考えないといけない」
という当たり前のことを、身をもって学んだ出来事でした。

初めてロードバイクでロングライドに出る方は、

  • こまめな水分補給
  • 少し早めの補給食
  • 「楽しいからこそ、あえてペースを抑える」意識

このあたりを頭の片隅に置いておくと、後半の失速を防ぎやすいと思います。

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FAQ

ピナレロと他ブランドで迷っています。どう決めましたか?

私は最終的に“直感”を重視しました。スペック比較では決めきれず、乗りたいと思う気持ちで決めました。これは後悔ゼロでした。

旧モデルと新モデル、どちらを選ぶべきですか?

予算とのバランスだと思います。私は型落ちも候補に入れて比較したうえで納得のいく選択ができました。旅メインなら旧モデルでも十分満足できる場面が多いです。

最初からビンディングペダルにするべき?

不安ならフラットスタートでもOKです。私は最初フラットで、数ヶ月後にビンディングへ。徐々にステップアップで問題ありません。

まとめ:自分の気持ちが動く1台を選べば後悔しない

ロードバイクは“スペックだけでは決まらない”と、私はピナレロを通して学びました。

  • 見てワクワクした
  • 走りたい道が浮かんだ
  • 旅がもっと好きになった
  • 日常まで少し変わった

こうした“小さな積み重ね”が、今の私のロードバイク生活を作っています。

もし今、どのバイクにするか迷っているなら
「気持ちが動くかどうか」
を一つの軸にしてみても良いかもしれません。

あなたが「これだ」と思えるロードバイクに出会えますように。
その瞬間から、旅の景色は大きく変わります。

ソロ活忍者

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